祖母の話

注意:うろ覚えです。(記憶違いや間違いがあるかもです)

今年97歳になった祖母。現在、老人ホームに入っているのだが、洗濯は自分でしたり等、まだそこそこ自分のことができているし、ボケておらず、しっかり元気でおります。

長生きしている祖母ですが、70~80代くらいの頃は、近所のおばあちゃん3人組で、よく集まって愚痴を言っておりまして、愚痴の言い合いがエスカレートしていったのか「早く死んだ方がマシや」とか言い出して、そんな話ばかりするようになりました。

この頃の病院通いといえば、近所の小さな病院に、血圧を下げる薬をもらいに通っていただけで、ボケてもいないし、いたって健康でした。田舎のため「買い物やらカフェやらに出かけたい」と言われた時は、私が車を出して連れて行っておりました。裁縫や手芸など、好きなこともしてまして、それなのに、なぜ、そんな愚痴を言うのだ!と、当時はかなり腹立たしかったです。

そんなある日、家の中で、ころんで骨折して、入院しました。

入院先で、検査をしてもらったところ、骨折の他に、頭に腫瘍ができていたか、血が溜まっていたか、何かそういうのがあったようで、とはいえ、高齢のため手術はできないから「応急処置として、溜まっている血だけ抜きましょう」みたいな感じで、処置をしてもらいました。

そのせいなのか、大量のハイハイする赤ちゃんの幻覚を見たそうです。

とりあえず、応急処置はしたけれど、これはもう余り長く持たない的な感じの話があったような気がするのですが…(このことは祖母には伝えておらずなのですが)

幻覚を見て、本当に死に近づいたように感じたのか、病院の看護師さん達との会話のおかげなのか『あんな愚痴を言ってたこと反省したわ。これからは楽しいことばかり考えるようにする』というような内容の話を聞きましてー

数日後の検査で、頭にできていた腫瘍が消えてたそうです。家族みんな、ビックリしました。

そして、今は冒頭に書いた通り、病院の検査などはしているものの、元気にやっているそうです。あと、最近ようやく子供(祖母からしたら、ひ孫)を見せに行けまして、「かわいいなぁ~」を連発され、7kgもあるのに「抱っこしたい」と言われ、抱っこまでしてもらいました。(祖母の腕が折れたら困るので一瞬ですが)ビックリです。

ちなみに、愚痴を言っていたころは「デイサービスや老人ホーム等に入ったら、馬が合わない人がいるかもしれないから、行きたくない」等ということを言っておりましたが、入ってみたら「みんな親切で良い人ばかりや」と。家にいるより、老人ホームの方が楽しいようです。

「病は気から」って、本当にそうなのかもと思った出来事でした。

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